AUBIST Classic PlatformAUBIST Classic Platform

AUTOSAR Classic Platform準拠の車載ソフトウェアプラットフォームを実現するための、Basic Software(BSW)を軸とした製品です。世界トップクラスの車載技術、豊富な車載経験を持つお客様達と共に培ったノウハウに基づき開発し、お客様のECU開発スタイル(ECU特性やAUTOSAR導入方針など)に合わせたスケーラブルな各製品をご提供します。

01特長

  • AUTOSAR Classic Platform Release R19-11~ および 4.2.x(一部機能で4.3.x)に対応
  • 機能安全(ASIL-D) 対応のソフトウェア開発プロセスに準拠
  • AUTOSARのARXMLに対応(BSW/Tool)
  • Adaptive連携/ECU統合に向けた新機能を提供
    ― SOME/IP、SDに対応
    ― ハイパーバイザ製品とBSWの仮想化機構をご使用頂くことで統合ECUの実現が可能
  • 世界トップクラス自動車メーカー様、Tier1様での採用実績多
  • 併せてコンフィグレータ、エンジニアリングサービスの提供が可能

02製品構成

AUBIST Classic Platform は、AUTOSAR R19-11、 4.2.x(一部機能で4.3.x)に対応したソフトウェア製品です。AUTOSAR CP各レイヤのモジュールを下図の必要機能単位(=Functional Cluster)で製品化しています。お客様のご要望に合わせて、個別モジュールの組合せでご提供します。

03適用分野

  • AUTOSAR準拠ソフトウェア搭載要求があるECU製品
    ― Security・Diag・Ethernet・CANなどの新仕様対応
  • リアルタイム性を要する単独ECU製品
  • Adaptive連携ECU製品
  • 統合ECU用ソフトウェアプラットフォーム製品

TOPICSAUBIST Classic Platformトピックス

  • 機能安全Safe & Safety
    オーバスは、機能安全(ASIL-D) 対応のソフトウェア開発プロセスに準拠しています。
    2020年に、第三者認証機関であるドイツSGS-TÜV Saar GmbHより自動車機能安全規格 ISO 26262 2nd Edition (ISO 26262:2018) のソフトウェア開発プロセス認証を取得いたしました。
    近年、自動運転技術は高度化し、自動車ネットワークサービスが多様化しています。オーバスは、ISO 26262 2nd Edition準拠の開発プロセスを導入することで、より多くの製品ニーズに応えられる準備を整えました。安全・安心なBSWを提供するとともに、車載BSWに必要な品質・機能を作り込んでまいります。
  • サービス指向通信技術Connectivity E/E architecture
    つながる車のネットワークアーキテクチャでは、システム全体で柔軟に、アプリケーションを拡張し、既存機能を活用できる仕組みが要求されます。この仕組みを実現する”サービス指向通信”が必要となりSOME/IPが有望視されています。Jaspar次世代高速LAN WGにおいてもSOME/IPの技術検討がスタートしており、オーバスはAUBIST CP SOME/IPを提供中です。また、AUBIST Adaptive Platformと併せてSOME/IP機能を実現して頂くことも可能です。
  • 統合化・仮想化技術High Performance E/E architecture
    統合化され、ハイパフォーマンスコンピュータ化する車載ECUに欠かせないのが、マルチコア化するマイコン上の仮想化技術です。オーバスは、マイコンが持つ仮想化支援の仕組みを利用し仮想化機能を効率的に提供できるAUBIST Hypervisor for MCUと、それに対応する仮想化機構を備えたAUBIST CP BSWにより、次世代の制御系ECU、統合ECUに求められるソリューションを提供します。
  • セキュリティ法規・規格対応Safe & Safety Connectivity
    今後の車両では、進化するサイバー攻撃へのセキュリティ対応が必要で、法規(WP29)や規格(ISO21434)への準拠が求められています。AUTOSAR R20-11では、サイバ―攻撃等の検知機能IdsM(Intrusion Detection Systems Manager)が定義されています。IdsMは、外部からのサイバー攻撃を検知し、セキュリティイベントログとして収集/フィルタリングし、収集したセキュリティイベントログを、IDSR(Intrusion Detection Systems Report)を介してセンターへ通知する仕組みです。オーバスはAUTOSAR CP BSW(R19-11対応)においてIdsMを先行導入し、セキュリティイベントの収集が可能なプラットフォームを計画中です。
  • つながる車の診断機能強化Safe & Safety Connectivity
    ダイアグ技術は、画像ビッグデータの活用が加速(リモートダイアグ強化)し、自動運転対応のためのダイアグセキュリティのISO化が進んでいます。
    法規ダイアグでは、OBDonUDSが制定され、欧州電子車検(ePTI)、日本車検などの先進安全領域においては、ダイアグサービス採用が拡大しています。
    このような市場要求に対し、オーバスのAUBIST CP BSWでは、以下の対応をしています。
    【拡張ダイアグ(非法規)】リモートダイアグレベルアップ(SID$86)/OEM様のAUTOSAR化要求対応/診断情報以外の管理(UserDefinedMemory対応など)
    【法規】 OBDonUDS対応
    【その他】ツール認証対応(SID$29)

提供バリエーション

  • IIPAUBIST CP BSW
    IIPAUTOSAR R19-11以降は、必要なソフト部品を組合せ、インテグレーションしたパッケージ(IIP)を提供します。 インテグレーションメニューとエンジニアリングサービス他で、多様化するお客様のご要求に、フレキシブルに対応いたします。
  • Portable PackageAUBIST BSW
    4.2.x(一部機能で4.3.x)は、機能単位に購入/使用可能なレディメイドのパッケージ (PP版:Portable Package版)をご用意しています。初めてAUTOSARを導入するお客様もスムースな実装が可能です。 RTEの組み込みなどのAUTOSAR Methodologyに準拠した統合パッケージとしてお客様の必要機能を提供することも可能です。

・記載された会社名および製品名は、各社・各団体の登録商標または商標です。