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2018.01.11ニュースリリース
POSIX仕様準拠リアルタイムOS「AUBIST OS POSIX版(仮称)」を開発

~高度自動運転を実現するインテリジェントECUに最適化、
マルチ・メニーコアベースの分散コンピューティングと車載基準の信頼性確保を支援~

株式会社オーバス(本社:東京都港区、代表取締役社長:泉 彰司、以下オーバス)は、POSIX仕様準拠リアルタイムOS「AUBIST OS POSIX版(仮称)」を開発していることを発表します。高度自動運転(HAD)やコネクティッドカー、先進運転者支援システム(ADAS)など、高度な車載システムに採用される高性能なインテリジェントECUをターゲットとし、ヘテロジニアスなハードウェア構成の分散コンピューティングを可能にするスケーラビリティと、車載システム基準を満たす高信頼性の実現を目指しています。

「第10回 オートモーティブ ワールド」(開催日:2018年1月17日(水)~19日(金)、会場:東京ビッグサイト)のオーバスブース(ブースNo.E52-16)にて、AUBIST OS POSIX版(仮称)を適用した次世代AUTOSAR Adaptive Platformのデモ展示とセミナーを行います。
高度自動運転をはじめとする次世代の車載システムは、多数のエッジノードやクラウドと通信し、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータを車内外のセンサから取得したり、人工知能(AI)を利用して次の判断・操作を計算したりするなど、多くのデータや演算を高速に処理するために、マルチ・メニーコア技術を活用した高性能なプロセッサを必要とします。AUBIST OS POSIX版(仮称)は、こうしたプロセッサを利用したインテリジェントECUに最適な、POSIX仕様準拠リアルタイムOSです。POSIX系OSの利用を前提としているAdaptive Platformへの適用も視野に入れています。さらに、自動車向け機能安全規格ISO 26262の対応も予定しています。

AUBIST OS POSIX版(仮称)は、すべてのコアにマイクロカーネルを配置する分散型マイクロカーネルアーキテクチャを採用しています。これにより、コア数の違いに加え、オンチップフラッシュマイコンやGPU、FPGAなどアーキテクチャが異なるヘテロジニアスなハードウェア構成をサポートするスケーラビリティを実現しています。さらに、独自技術「セミプライオリティベーススケジューリング」を搭載することで、メニーコアで期待される高いパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、車載システムに不可欠なリアルタイム性を両立し、Adaptive Platformに必要とされる、あらかじめ計画された動的な挙動を許容するPlanned Dynamicsを可能にします。
今後はAUBIST OS POSIX版(仮称)に加え、アプリケーション開発ツールや、マルチ・メニーコア向けソフトウェア並列化ツールなどの各種ツールを整備していきます。オーバスは、豊富な車載システムやソフトウェア開発から得た技術力と知見を活かし、包括的なAUTOSARソリューションで次世代の車載ソフトウェアの設計・開発を強力に支援します。

■本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社オーバス
Tel / 03-5781-2300
Fax / 03-5781-2400
e-mail / info@aubass.co.jp
URL / https://www.aubass.co.jp/

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